だんご投資ノート

投資の振り返りと個別銘柄調査メモ

2023年 投資振り返り

パフォーマンス

年初来パフォーマンス: 35.8% (税引き前 40.9%)

昨年末の米国株口座の出金分が反映されずに年初資金がバグってるけど...

※年初資産が50,120,945、10月に800万入金

投資来の過去パフォ推移(税引き後)
  • 2020: +29% (2020年1月開始)
  • 2021: +15.4%
  • 2022: +44.4%
  • 2023: +35.8% (New)
各指数

株式投資4年目、2023年の目標は

  1. TOPIX +20%
  2. 信用売りで利益を得ること(信用返済買の損益総計がプラス)

だったのですが、#1は目標未達でした... #2は辛うじて達成。造船バブルにのれず辛い日々でした。

運用スタンス

妻と子二人、住宅ローン&車のローンを抱えてますが、資産はこの証券口座にフルベットしてます。仕事はしているので最悪この資産がなくなっても生活は続けられますが、あまり無茶な運用はしないスタンスです。

通常時はレバ 0.9~1.2運用、決算期に銘柄入れ替えと跨ぎで一時的にレバ1.2~1.5みたいな感じ多いです。(基本ロングメインで個別ショートは良いのがあれば1~2割ほど)

この資産の中で優待枠、中長期枠、決算スイング、短期トレードなど色々と試行中です。(期間が短くなるほど勝ててません。)

月次資産推移

Kaviewの月次推移

ザックリの流れとしては、

  1. 前半はアライドアーキテクツ大爆死、視聴率高い系やグロースには懲りて渋めのTOPIX系を増やす
  2. 6月のグロース急騰に乗れなかったのが悔しくてレバ使ってグロース増やしたら急落食らう
  3. 8月決算で最主力にレバかけて跨いで爆死(一撃 -10%超)
  4. 好決算系たくさん摘まんで少しずつ回復
  5. 年末時点では優待枠を除いても30銘柄を超える分散PF(自信あるやつが無いだけ)

って感じでした。

損益分析

2023年 売買した全銘柄の確定損益を譲渡益税明細からPivot集計結果(配当込み)

※確定してない保有株の含み益は含んでいない

↑ プラス銘柄が126でマイナス銘柄は116

損小利大の方針と今の保有株の損だしクロスとかも入ってるのでマイナスの方が多いのですが、10万以上の変動があったものに絞るとプラス銘柄が67でマイナス銘柄は37。↓

参考までに昨年のがこちら↓(プラス銘柄が65でマイナス銘柄は66)

こう見ると2022年の方が綺麗な損小利大でパフォも良かったけど、決算を読んだ数は昨年より多いし、触った銘柄も増えてカバー率はかなり上がった実感がある。

取引区分分析

  • 現売(現物売却時の損益):+15,337,000
  • 信用返済売(信用買いの損益):-2,950,000
  • 信用返済買(信用売りの損益):+334,000
  • 配当:+751,700
  • 手数料・金利:-821,200

買い - 信用手数料が無料だったことから、新規買いは信用で買って含み益のったものを現引きして伸ばすっていうパターンが多いことから、信用買いの損益がマイナスなのは想定通り。

売り - 今年の目標だった空売りでプラス出す事が(辛うじて)達成できたのは良かったです。ただし、年間の総売り建て5000万ぐらいに対して利益30万なので効率は良くないしかなりギリギリの戦い...

手数料・金利 - 去年は30万ぐらいだったので2倍超に増えている... 今年から売り建ても増えたし取引銘柄数も増えてるのである程度しょうがないけど、圧倒的に無駄な取引が多いのは認めざるを得ない。が、まだ試行錯誤中なので、必要経費と割り切って色んなトレードを試していきいます。

個別分析

以下、今年の損益トップ5とワースト5(保有中の含み益も含む)

三菱製紙

今年3月にたくさん買ってそこからずっと現物保有でずっと最主力。

製紙業は売上に占める原燃料費の割合が非常に高く、コロナ・ウクライナ問題を発端に石炭価格や天然ガス価格、木材チップ、苛性ソーダ等の薬品類の値段が急騰、更に為替も円安に進んだ事で、段階的な製品値上げも追いつかずに赤字を出していました。石炭をはじめ原価コストが下がることで爆益ターンがくることが見えたので、最初は製紙をバルク買いした。が、個別分析をするうちに三菱製紙が石炭・天然ガスの業績影響が一番大きい(回復したときに一番利益率変化が高い)と思ったので、三菱製紙に大ベットした流れです。

具体的には、2022/3期と2023/3期の2年間で400億近いコスト増を食らってて、中でも石炭(豪州一般炭)と天然ガス(欧州天然ガス)の急騰により2021/3期比でそれぞれ90億ぐらいマイナスになっていました。石炭の使用量や調達方法や石炭在庫回転率、為替ヘッジ、欧州の天然ガス使用料や価格の感応速度、その他原価コストの市況状況などを調べた上で鉛筆なめなめ...

自分的には2Q決算はひとまずのゴールだったのですが、自分の期待値は超えられませんでした。詳細は割愛しますが、自分が想定してた以上のマイナス要因があったのと、IR資料の説明やIR担当者の説明が現実と乖離あるものだったと思われますが、今はセグメント変更や増減分析のカテゴリ変更によりその裏を取ることもできなくなりました。(後からIRに聞いてもはぐらかされた)

なお、1Q発表の際には信用買い増してレバかけて跨いで1日で信用買い分だけで300万損しました。決算数値自体は自分の想定下限ぐらいだったのですが、すでに期待がかなり乗っていたのか決算後に下に突っ込んで信用分は直ぐに損切りでした。さんざん期待上げしてきたのに何でレバかけて跨ぐんか...

2Q決算発表をうけて半分以上減らしましたが、現在も保有してます。

アライドアーキテクツ

去年の利益ベスト5に入る銘柄で昨年から継続保有してた銘柄。海外SaaSの会社強気予想と足元の海外SaaSの伸びとから主力ポジとなってましたが、2月の決算発表で大口解約によるARR大幅減が発表されてほぼ2連S安。次決算でも少しスケベ跨ぎしてまた2連S安くらうという。ここまでで-600万ほど。

今年この銘柄で損した人は多いいはず。視聴率高いと売り時は皆一緒なので、変な決算でると逃げる間もなく2連S安。これに懲りて高視聴率系の銘柄には大ロット入れられない体になりました。

ここの海外SaaSは事業実態やマーケ・営業体制等は調べられる範囲で調べたけど限度はあるし、決算説明資料+説明会Q&Aとかで語られていることを信じる以外に無かったから、皆で同じものを見て期待して買って皆で沈んで行った感じ。

なお、8月の2Q決算は触らず、11月の3Q決算を見て翌日の寄りで10,000株寄り凸して現在も保有中です。あれ、全然懲りてないぞ...

その他

プラス上位陣を見て、自信をもってとれた再現性のありそうなやつは三菱製紙と白洋舎ぐらい。マイナス上位陣をみるとやっぱりグロースが多い。

ホクリヨウは2月の決算跨ぎ死。卵相場は割と調べたけど利益が出るタイミングを読み切れなかったのが敗因。IR担当は割と気さくに色々と教えてくれたけど、結果的にその情報を元にしたコスト試算がおかしなことになって利益率を読み切れませんでした。あと、同じ期待を持っていた人が多かったのもの敗因。 ホクリヨウの2月決算は自分と同じようにくらった人達がいて、DMで繋がって今でも勉強会や情報交換もできているので、もしろプラスと思うことにします。

決算数値や将来の業績を予想・試算する際にIR問い合わせすることが良くあったけど、込み入った質問をした場合の返答をあまり信用してはいけないという学びがありました。IR担当者は現場レベルでKPIやコスト構造を全て把握しているわけではないし、会計科目のどこに振り分けられているかとかもIR担当者自身で把握している人は少ないんだと感じます。担当者次第だとは思うけど、個人投資家からの面倒くさい質問に対して、(特に電話問い合わせの場合は)現場や経理に確認せず適当にそれっぽい返答するIR担当者も多いと思う事にしました。IR担当者もある種の、煽り屋ということで。

2024年の目標

2022年目標を達成できなかったので、2024年は目標を据え置きます。

  1. TOPIX +20%
  2. 信用売りで利益を得ること(信用返済買の損益総計がプラス)

今年は途中で億を意識して変なところでロット張って死んでいったので、億は意識せず凄腕のパフォテロは無視して自分のタイミングで勝負できればと思います。

今年はDMで情報交換させていただいたり、個別の勉強会・オフ会的なものをやったりと、他の投資家との交流機会があり、たくさん刺激を貰いました。自分とは違う視点で売買・銘柄調査されている話を聞けるのは、めっちゃ面白しタメになります。皆様、ぜひ気軽に@dango_razorに絡んでください~

2024年もよろしお願いします!